コーア商事、腎不全、薬について
主力のコーア商事についてフォローup記事を書いておきます^ ^
決算翌日からファンダメンタル分析ができる投資家の買い注文が増えてきております。
しかしジェネリック薬品の販売、薬を扱う商社と認識されてしまえば薬価改定リスク等が頭をよぎり敬遠する方も多いかと思います。
原薬事業のセグメントだけを見るとそう思われても仕方がないでしょう。
ただ薬価改定と同時にジェネリック 医薬品を使用する事によって病院や薬局が加点(利益up)があることはご存知でしょうか?
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000152401.pdf
私はレセプトに詳しくないので正解にお伝えできませんが、私の務める病気でも事務さんが色々と工夫してジェネリック薬品を進め利益確保に励んでいます。
さて本題に入っていきます。
前回のブログでも書いた通り同社のポイントとは製造販売事業です。
50億かけて作った蔵王工場の良い点は売れる商品を[開発→製造→販売]しているところです。
市場ターゲットは資料にもある通り[透析、リュウマチ、ガン]です。
そして今期から通期で寄与するのは透析薬となります。
人工透析を簡単に説明すると、、、、
腎不全患者は腎臓が機能してないのでオシッコが出ません(尿が出ても毒素は出ず体内に溜まったまま)
その為、週3回4時間サイクルで通院し血液を綺麗にする必要があります。
腎不全になると多くの合併症があります。コーアイセイが作って薬の対象となる合併症は、、、↓
[腎不全の為]
※活性型ビタミンD不足(骨を作る材料不足)
※リン(P)が高値になる(血管の石灰化=動脈硬化の原因)
この合併症に対してコーアイセイが作る薬は下の二つです。
①先ず活性型ビタミンDの薬ですが、これはマキサカルシトール。前回のブログで紹介した国内初のシリンジで投薬できるタイプ。
アンプルはビンの上を割った後にシリンジと針で薬液を吸うので作業としては原始的です。
アンプル↓
シリンジ↓
8/4にツイートした内容がコーア商事の事でした。
このシリンジタイプにする事により作業が減りヒューマンエラーも少なくなります。
私はこの技術力が気に入ってます。
次に来月から発売される炭酸ランタン(リン吸着薬)です。
先発はバイエルンのホスレノールです。薬価を見比べても後発品とは薬価が全然違います。
またコーア商事がつくる薬はOD錠といって水が要らない口の中で溶けるタイプの薬です。今はこのOD錠が主流ですので売れる商品を販売してます。
私が務める病気はまだ先発のホスレノールOD錠を処方してますが、いずれはジェネリックOD錠 の炭酸ランタンに変わるのではと思ってます。
今はケミファとイセイだけが販売してるみたいですね!薬によってはジェネリック 薬品の開発は特許の兼ね合いがあって難しいみたいです。
あと透析患者さんは生活保護の方が多いので国からも出来るだけ薬価の安いジェネリックを使用するといった風潮です。
最後に
医療関係者に聞いたり自分で調べた内容なので間違ってる部分があれば是非教えて下さい。
中長期で保有したいと考えているので引き続き同社をフォローしていこうと思います^ ^